コラム

企業の防災備蓄品の保管場所と必要な備蓄量をご紹介

2022/4/11

防災備蓄品は、保管場所を決めて、いつでも使えるようにしておくことが大切です。

地震などの自然災害が多い日本では、家庭だけでなく、オフィスでも災害に備える必要があります。

オフィスでは、どこに何をどれだけ準備しておけばよいのでしょうか。

保管場所と必要な備蓄量についてご紹介します。

 

1 防災備蓄品の保管場所はどこがいい?

 

防災備蓄品は、すぐに取り出せる場所に保管するのが基本です。

複数階のオフィスビルを社屋としている企業では、各階に水や食料品、毛布などを配置できればベストです。

複数の場所に分散して備蓄するのがベストです。

1か所に備蓄している場合、地震などで備蓄品の取り出しが出来なくなる場合があるからです。

津波や大雨などで浸水などの可能性が少ない所では1階に置くのがベストです。

商品の入れ替え時に楽に入れ替えが可能です。

具体的な保管場所としては、次のようなスペースが考えられます。

 

空き部屋に専用のスペースを設ける

 

空き部屋があれば、キャビネットを置き、カテゴリー別に保管するとよいでしょう。

ラベルを貼っておけば、非常時にわかりやすいだけでなく、使用期限のチェックにも便利です。

 

従業員のデスクに個別の防災品を置く

 

備蓄品を、箱にセットしてあらかじめ従業員に配布しておくのも有効です。

被災時に配る時間が短縮でき、渡し漏れもなくなります。ヘルメットも、それぞれのデスクに

かけておけば、すぐに被れて安全です。

 

 

2 防災備蓄品を保管するポイント

 

防災備蓄品を保管できない場所もあります。次のような場所は、控えてください。

 

  • 湿気のある場所
  • 直射日光が当たる場所

 

備蓄品は、いざというとき、すぐ使用できる場所に保管するのが大切です。

また床に調節置くことも避けてください。 湿気を含みやすいのでパレットなどを

置きその上に保管願います。

保存水は5段以上積まないでください。 バランスが崩れ倒れる可能性があります。

 

 

3 何を防災備蓄品として保管する?

 

備えておくべきなのは、ライフラインが絶たれても、従業員の命を守れるものです。

ここでは最低限、準備しておきたいものを紹介します。

 

備蓄用の「飲料水」

 

飲料水は、命を守るために不可欠です。非常用の備えとして一般的なのは、

ペットボトル入りの水です。通常、ペットボトルの水の消費期限は2~3年ですが、

防災用の水には、消費期限が5~7年のものがあります。

 

そのまま水で戻して食べられる「主食」

 

カンパンやクラッカーなどの調理が不要なもの、水で戻せるアルファ化米などは災害時に重宝します。

カップ麺も水を注いで20分ほど待てば、柔らかくなります。栄養の偏りを防ぐため、

主食だけでなく、肉や魚の缶詰、野菜ジュースなどを用意するのもおすすめです。

ただ近年はアルファ化米は食べるまでに約45分待たなければ食べれないため

すぐに食べれるレトルト保存食が人気です。

また缶に入っている保存食の場合、食後 缶がゴミとしてかさばってしまうためお勧めはできません。

 

寒さをしのげる「防寒具」

 

暖をとることは、季節を問わず重要です。体温を下げないために、毛布やブランケット、

保温シートも準備しておきましょう。防寒具は、保管スペースを圧迫しがちですが、

アルミブランケットのような、コンパクトに収納できる防寒具なら、場所をとりません。

 

マスクや簡易トイレなどの「衛生用品」

 

断水時でも、非常用トイレがあれば用を足すのに困りません。

トイレットペーパーとあわせて準備しておくと安心です。

体を拭けるウェットティッシュや歯ブラシ、ドライシャンプーがあれば、

体を清潔に保てるだけでなく、気分のリフレッシュもできます。

抗ウイルス効果や防塵効果のあるマスクも必須です。

「胃腸薬」「鎮痛解熱剤」のような医薬品も備えておきましょう。

持病のある従業員がいるなら、常備薬を日頃から携帯しておくように呼びかけることも大切です。

 

その他あると便利なもの

 

被災時にあると便利なのは、懐中電灯、乾電池式のラジオです。

特にラジオは用意して頂きたいです。

災害時ラジオは情報源を得る事が出来ます。 東日本大震災の際、被災地ではテレビなどで得られる情報は、

停電で全く得ることが出来ませんでした。

防災士として私はラジオの備蓄をお勧めします。

 

 

4 防災備蓄品の備蓄量はどのくらい?

 

水や食料品は、最低3日分が必要です。水は、1人あたり1日3リットルで計9リットル。

食料は、1人あたり1日3食、計9食分が目安です。来社している外部の方や、

周辺の帰宅が困難な方のために10%程度の量を余分に備えておくとよいでしょう。

3日分を用意するのは、被災後72時間は、従業員に施設内にとどまってもらうためです。

家路を急ぐ大勢の人が道路にあふれると、警察や消防、自衛隊の救出活動を妨げます。

3日分の備蓄は、東日本大震災の教訓として、東京都が企業に努力義務としていることです。

携帯トイレは1日1人5回使用を基本として3日分15回分は必要です。

 

 

5 防災備蓄品の保管は外部への依頼もおすすめ

 

防災備蓄品は、定期的な消費期限のチェックや入れ替えが必要ですが、

管理業務にそこまでのリソースが割けないといった声もよく耳にします。

もし管理が難しいなら、外部への依頼も検討しましょう。

外部委託すれば、水や食料品の入れ替えや、薬の使用期限の管理などをすべて任せられます。

備蓄スペースを確保する方法や保管方法についても、プロの立場から適切なアドバイスを

してくれるでしょう。

 

亀忠の企業・団体向け防災備蓄品サービス

 

亀忠は、長年の経験で培った知見をもとに貴社の予算、オフィスの広さ、

男女の比率などを考慮して、貴社に最適な防災備蓄品をご提案いたします。

他社での購入分を含め、備蓄品をまとめて管理してデータを定期的にご報告。

管理方法や積み方などもアドイバスいたします。

消費期限の近づいた食料品の回収や補充もお任せください。回収した食料品を無駄にしないで、

NPO法人を通じて恵まれない方々に渡すお手伝いもしています。

 

 

【まとめ】

 

防災備蓄品を用意していても、いざというときに使えなかったり、

不足していたりすると従業員の安全を守れません。適切な保管場所に、

最低限必要なものを全員分そろえておきましょう。管理が大変なら、

外部に委託するのも選択肢です。お困りのことがありましたら、どのようなことでも亀忠にご相談ください。

 

 

 

 

株式会社亀忠 編集部
株式会社亀忠 編集部

愛知県名古屋市に本社を構え、創業明治3年からノベルティの制作・企画・提案を行っている歴史ある会社です。